出産内祝い|季節を大事にしたい

私は独身です。 ですからこれまで「出産内祝い」をいただいたことはたびたびありますが、自分から贈ったことは当然ありません。その私が、もし自分で出産内祝いを贈るとしたら何をどう選ぶかを考えてみました。まず「季節」を大事にしたい、これは絶対条件、お返しを選ぶ前提条件だと思っています。つまりその子が春、桜の季節に生まれた子なら、桜にちなんだものを贈りたい、ということです。夏なら金魚とか朝顔、秋だったら紅葉や秋の味覚。冬なら鍋がいいですね。という風に、「あの子はこの季節に生まれたんだ」ということを、折に触れて思い出していただけるようなもの。ですから、当然、日用品ということになります。長く使ってもらえるものということです。冬の「鍋」など、その点で私にとっては理想的な選択です。ちょっとしゃれたデザインの土鍋を贈る。冬になるとそれを出して、鍋を食べていただける。鍋をつつきながら、「そういえば、この鍋はあいつからもらったものだ。たしか長女が誕生した時の出産内祝いだったな」と思い出してもらえたら、それはもっとも意味のある「お返し」だと思います。それではほかの季節はどうするのか。鍋は冬限定。春なら何を贈るのか。それはデザインとか、季節の日用品で考えればいいと思っています。たとえば桜の柄の大皿。ふだんあまり使う機会がなくても、来客があったときなどにそれを棚から出して使ってもらえることがあれば、その時に「そういえばこの皿は」と思い出してもらえるのではないでしょうか。夏なら「そうめん鉢」。秋なら「焙烙(ほうろく)」。これで秋の味覚をおいしくめしあがってください、という心です。「焙烙で炒ったぎんなん」とか「しいたけの焙烙焼き」なんて、かなりいいと思うのですが。一年中というのではなく、ある季節になると棚から出される。そして使われるもの。それが子供が誕生した季節を思い出してもらえるもの。それが私の想像する「まだ見ぬわが子の、出産内祝い」のイメージです。